奥秩父
笛吹川ヌク沢
2022年10月23日
メンバー 小松丈輔、松尾文子、猪俣恵美子、筒井多喜子
学生の時以来、36年ぶりにヌク沢へ。道の駅みとみで前夜泊。満天の星空。
出発前、鶏冠山に登るという塩沢さんに会い挨拶を交わす。ヌク沢橋から遡行する。この流域らしいナメ滝や小滝が連続し楽しく遡る。大きなブナの倒木にたくさんのムキタケ！控えめに収穫する(僕だけ)。2時間ほどで近丸新道の横断点。スグ上の堰堤は右から巻いたが、堰堤上に降りる所が崩壊していてトラバースが怖かった。ここから上部三又までは次々とナメが展開するも、堰堤が3連チャン…大滝と対面するためには仕方がないね。三又を過ぎてもう１つ堰堤を越えると小滝が連なり傾斜が強くなってくる。右岸からの支沢を3つ過ぎるといよいよ大滝の始まりである。大滝は260mとも言われているが、3つの大滝で構成されている。第一幕下段50mは右壁の階段状を難無く登る。一度流れを跨いで滝上の7m滝が少々嫌らしく、右岸から小さく巻きぎみに越える。念のためロープ確保。第二幕中段80m。これがヌク沢の大ボスである。圧巻の壁！右壁に取り付いてみると、意外とガバが連なって登りやすい。中間で水流を跨いで左に移って登り切るのがオーソドックスな登攀ルートらしいが、濡れた岩は見るからにヌメヌメで突っ込むのが躊躇われ、そのまま右壁端の窪状を登って滝上に抜けた。窪状に入る手前のトラバースでロープ使用。高度感半端なく怖かった。第三部上段40mは水流左の草付きザレ壁に取り付く。ざらざらと安定しない足元と、枯れ始めた頼りない草が信じられず、ロープ使用で潅木帯まで上がる。そのまま滝上に巻き降りるつもりであったが、どのみち滝上でほぼほぼ遡行終了だし、時間も押しぎみなので「このまま尾根を上がって戸渡尾根〜徳ちゃん新道で下山はどうか」と予定変更の提案…これがすんなり同意を得て遡行は終了とした。ひと登りし、傾斜の緩んだ陽だまりの平坦地でようやく遅い昼食休憩を取った。
戸渡尾根まで小1時間の登り。比較的穏やかな尾根登りで大した藪もなく登山道へ。徳ちゃん新道に入って沢の音が聴こえ始める頃に陽が落ち、ヘッデンを灯そうかと休憩してるところに再度塩沢さん(＆相棒1名)登場！鶏冠山～木賊山～甲武信ヶ岳と回っての下山だそうだ。さすが強い！先を降りていくヘッデンの動きが早かった。我々は万全の熟年ペースで念入りの足元確認を繰り返しつつ、ヌク沢橋に18時ジャストに到着した。18時でもう真っ暗だ…沢登りシーズンもそろそろ終わりだなー。(記.小松)
◇コースタイム 道の駅みとみ駐車場発6:35〜ヌク沢橋7:03〜近丸新道横断点8:30〜連瀑帯入口10:53～80m大滝下11:45～右岸尾根に上がり休憩14:05～登山道(戸渡尾根)15:15～ヌク沢橋18:05～道の駅みとみ着18:41
◇地形図 「金峰山」「雁坂峠」