会越国境付近
裸山ダイレクトスラブ
2019年10月21日
メンバー 小松丈輔
越後湯沢でレンタカーを借り、地道に下道で六十里越雪割街道へ。2時間弱で会越国境に到着。天気良し。南には毛猛の山と渓、北には浅草岳･守門岳の連なり。ウキウキしてしまう。どういう訳か、若い頃に好きな女の子の部屋に行った時の気持ちを思い出す。これから登るのは裸山。
桑原沢の入口には堰堤巡視路のようなボサ道があり、車を停めて歩き始める。すぐに大堰堤。右岸の魚道を辿るように堰堤上に出て、左から入り込む沢を遡行する。ナメ滝主体のヌメった沢だが、ポットホールドがたくさんあって、遡行に問題はナシ。1:1の二又を右に入ると程なく沢は開けスラブが始まった。ほぼ一定の傾斜で、岩質もザラついたフレーク状、所々にポットホールドも有る。きちんとルートを見て基本通り3点確保で登っていけば全く問題はナシ。眼下には出発点の大堰堤が小さく見え、浅草守門毛猛の連なりのド真ん中でサイコーの2時間を過ごした。最後は少し藪に絡み、ダイレクトスラブの頭に立つ。さらに10分ほど藪を漕ぎ、三角点のある裸山山頂に到着。一服入れた。
下山は北東尾根の藪を漕ぎ、岩場の途切れた930m付近から桑原沢へ。藪を一漕ぎ降りるとすぐに沢形に出て、穏やかな小沢をゆっくり下る。所々ヌメリが多く自然とペースもゆっくりに。それでも桑原沢の本流筋に合流してからは流れも太くなりヌメリも減ってきた。小滝も現れてくるが容易にクライムダウンでき、山頂から2時間半で出発点の大堰堤に到着した。往路の魚道を辿り車の待つボサ道へ上がり無事周遊完了と相成った。
レンタカー返却後、湯沢駅前の江神共同浴場で一浴。地元民向けの質素な温泉が帰路の気持に心地良くフィットした。「数時間前にはスラブを登っていたんだな…だいぶ紅葉が進んでいたな…」頭に浮かんでくる今日一日の思い出を肴に、風呂上がりのビールが旨かったのは言うまでもありません！
(記.小松)
◇コースタイム ボサ道入口駐車地点発10:20～桑原沢大堰堤10:28～堰堤上右岸支沢へ10:45～二又（右へ）11:04～スラブ基部11:19～ダイレクトスラブの頭12:35～裸山山頂12:47～930ｍ付近より下降開始13:20～720m桑原沢本流合流14:26～大堰堤15:10～駐車地点着15:10
◇地形図 「毛猛山」