滝子山
笹子川滝子沢左俣
2021年4月18日
メンバー 小松、猪俣、体験参加Tさん
前夜の豪雨が嘘のような晴れ渡った青空。中央線の車窓からは新緑が始まりかけた山々と白い富士山が見えた。空気はまだ冷たいが日差しは早くも初夏のようで、笹子駅で上着を脱いで出発する。中央高速を横断し、山に向かう大鹿林道入口にはゲートがあった。有害獣除けらしく鍵はかかっていないが、しっかり閉めて中に入る。途中から右折して寂ショウ尾根に入り、ショートカットで上の林道に出る。林道をたどって滝子川へ向かう途中で、鹿駆除という軽トラの男性に出会う。登山者が多く、鉄砲は使えないので罠を仕掛けているという。
林道を進むと滝子川にかかる権現橋を渡ったところから、舗装された堰堤工事用道路へと左折する。道路終点が入渓点である。最初は水は伏流しているが、傾斜のあるゴーロ帯を進むとすぐに流れが出てくる。小滝を越えた二俣を右へ入ると独特のナメ滝が連続する。核心と言われる15m一条クラック滝は安全策で右岸を登る。8mハング滝はロープが出て水流右を越えた。その先、倒木モジャモジャ帯との格闘を越えて、水涸れ前にとランチタイムをとる。
源頭部は三俣、スラブ状のルンゼで悪そう。相談の結果、トラバースして左岸の尾根を登る作戦に決める。鹿道をたどり、尾根の傾斜が緩むところまで回り込んで、あとは岩尾根に這い上がる。木を手掛かりにして上り詰めて登山道に抜けた。下山してくる登山者とすれ違い三角点まで行くと、富士山の大展望が待っていた。
登山道で初狩駅まで下る。途中桧平では山桜が満開だった。列車待ち時間に、甲州街道沿いのコンビニまで往復し、ささやかに打ち上げて、充実の沢初めを締めくくった。
(記.猪俣)
◇コースタイム 笹子駅7:40~寂しょう尾根入口8:18~大鹿林道8:45~権現橋8:57~工事用道路終点9:10~1220m(休憩)10:40~1450m昼食12:10~1480m三俣13:25~1540m登山道14:07~滝子山三角点14:07~1336m桧平14:50~沢ベンチ15:25~林道16:15~初狩駅17:10
◇地形図 「笹子」