奥多摩
峰谷川モクボ谷
2020年7月12日
メンバー 小松丈輔、猪俣恵美子
今年の梅雨は梅雨らしい梅雨だ。前日までの雨量が多く、転進で奥多摩/蜂谷のモクボ沢へ。他府県への不要不急の移動を「遠慮」して、都民が都内で沢登りである。
峰谷から1時間程歩き、モクボ谷林道終点のワサビ田から入渓。堰堤を4つ越えるとF1の3m滝。左の階段状から越える。すぐにＦ2の2段6ｍ。1000ｍの二俣を過ぎて2段4ｍ滝。さらにミニゴルジュの中に3ｍ、8ｍ、6ｍと連続して滝が現れる。へつり、高巻き、シャワーと楽しむも、核心部はこの前半に全て収まっていて、辺りが開け出すとあっけなく倒木とガレとわさび田の沢に一転した。右岸の崩壊地ガレに鹿がいた。
1220ｍの奥の二俣で昼食を取りつつ詰めを相談。等高線が密になる沢筋を行くより、右岸の穏やかそうな植林尾根を登り赤指尾根の登山道に出ることにした。この判断は正解で、時折仕事道が拾える穏やかな斜面を小1時間の登りで登山道に出た。
バスの時間まで2時間近くあるので、とりあえずビールを求めて峰谷川渓流釣り場の売店に行ったが、売店はコロナの影響か閉鎖されており、「販売中止しています」の張り紙が…。外でくつろいでいたお店の人らしきお姉さんに「ビール売ってないスか？」と聞いたら、調理場の奥の冷蔵庫からスーパードライを1本持ってきてくれた。300円也。ありがとう！
奥多摩駅に戻ると、駅前にオシャレなクラフトビールのお店がオープンしていた。美味しそうだったが値段が極めて高く、あきらめて隣の売店で150円の発泡酒を購入し外に出たら、猪俣さんが 「これ1本どうぞ！」 と美味しそうな奥多摩クラフトビールをプレゼントしてくれた！青梅線に乗って姿勢を正して飲んだそのビールは、フルーティかつハーブの風味が特徴的なとても美味しいビールだった！ …涙が出そうだった。美味しさに！猪俣さんの優しい心遣いに！沢登りを再開できた嬉しさに！
「沢登りwithコロナ」が始まった。 (記.小松)
◇コースタイム
峰谷バス停8:20～茂窪林道終点9:35～遡行開始9:50～1000m二俣10:35～1220m奥の二俣11:43～赤指尾根登山道13:15～峰谷渓流釣り場15:15～峰谷バス停15:35
◇地形図 「奥多摩湖」「丹波