毛猛
足沢山
2018年5月12日
メンバー 小松丈輔
足沢山の山頂に立つと一気に反対側の眺望が広がり、太郎助山の奥に続く稜線が目に飛び込んできた。気持ちの準備も無しに太郎助山~百字が岳~桧岳の稜線が目の前に現れる。ちょっと動揺してしまう。言葉にならず、唸るしかない。要するに感動してしまっていた。心が揺さぶられていた。
駅までの帰り道、山菜を採りながらのんびり歩いた。フキノトウとコシアブラとタラの芽とウドとワラビを少しずつ持って帰った。フキノトウとワラビが同じ時期に出てることからして、今年の雪解けの感じが伺えた。
今回の山行でもう一つ刺激を受けたことがある。朝、同じ電車で大白川駅に降りたご夫婦がいた。マウンテンバイクを輪行していて駅前で組み立てていたので、峠越えのサイクリングかなと思いつつ声を掛けてみたら、自転車は六十里越まで行ってデポし、そこからは登山で、鬼が面山を経て浅草岳まで往復し、終電迄に戻ってくるという。自転車と登山を組み合わせれば日帰りでそんなこともできるのか！と軽く衝撃を受けた。旦那の方から「どこに登るのか」と聞かれたので、｢足沢山です｣と応えたら、｢あー以前登ったなぁ。もう雪も消えて藪じゃないの？｣と言うので、ボクは｢藪好きなんです｣と言ったら、なんだか朗らかな笑顔をくれた。
帰り道、山菜を摘み摘み国道を歩いていると、後からシャーっと軽快な音を立てて2台のマウンテンバイクが近づいてきて｢お疲れさまー！お先でーす｣とボクを追い越していった。お互いの山行が成功したのか中退だったのか特に話はしなかったけど、多分お互いの成功を確信したかのような雰囲気になった。
日没と同時にやってきた只見線の最終に乗って帰路に就いた。いい山行だった。（記.小松）
◇コースタイム 大白川駅発8:57～小雪崩沢２号スノーシェッド10:10～只見線線路10:35～485m送電線鉄塔10:58～P711ｍ11:52～930m尾根分岐13:00～足沢山山頂13:51～下山方向間違え登り返して再度足沢山山頂14:40～930m尾根分岐15:12～P711ｍ16:05～485ｍ送電線鉄塔16:43～只見線線路17:01～国道252号17:07～大白川駅着18:33
◇地形図 「毛猛山」
◇付記 帰路、大白川駅周辺にお店は何も無い。小出駅で乗り継ぎ待ち40分程あるが、駅前の酒屋は閉店している。（飲み屋は２軒ある）一番近いコンビニまでは片道徒歩20分。ということで、最も確実で安全なのは浦佐駅での乗り継ぎ待ち15分を利用して、駅前のセブンイレブンで買い出しするのがベスト。ただし、駐車場を取り巻くように施されている側溝に足を取られないように要注意。15分に焦ってウッカリ気づかず足を取られると激しく転びます。落とした缶ビールを電車内で不用意に開けると炭酸が噴出します。