南会津/野岩国境
舘岩川戸坪沢～荒海山
2017年９月26日
メンバー 小松丈輔
荒海山にでも行ってみようかな…とネットで当たっていると、戸坪沢から番屋川へ繋いだ記録があった（グループ沢胡桃の記録）。コースタイムを参考にシュミレーションしてみたら、始バス～終バスの時間制約の中、戸坪沢遡行－荒海山ピストンの行程がハマりそうだと判り、早速計画を立て実行に移した。
戸坪沢は取り立てて特徴もなく、スルスルと登山道まで詰め上げることができた。1カ所、6m位の滝を小さく巻いた(シャワークライム可)以外はほぼほぼ穏やかな沢登り。感想文の書きづらい沢である。登山道1250m付近に出て、そこから荒海山山頂までの300m強の登りが核心。そう予想してきたので心の準備もバッチリで、荒･海･山…荒･海･山…とリズムに合わせて黙々と登る。途中60歳位の可愛らしいおばさん(お姉さん)が一人で下ってきてすれ違う。少しお話。｢東峰まで薮が酷くて顔がキズだらけ…｣などとペシペシと自分の頬っぺをたたいちゃっている。なんだか可愛くてホッコリしてしまった。俄然ヤル気が上がり、いいペースで山頂肩へ。樹林が後退して展望が開け、紅く色付き始めた山頂が正面に見えだした。後ろを振り返れば南会津の山々の中心にギザギザと七ヶ岳。快晴の青空の下、全てが輪郭クッキリ映えていた。頭を雲の中に隠してはいるが、磐梯山が近く大きい。山頂からは遠く飯豊の山々まで望むことができた（たぶん飯豊）。
｢いい日に来れて良かった｣
今回山行の一番の感想はこれだった。
下山後、道の駅番屋はすでに本日の営業を終了していた。電車の時間からして夢の湯で寛ぐ余裕がなく、会津高原尾瀬口駅の駅ナカ売店は平日17:00閉店になったようでシャッターが閉まっている。まだ望みは捨ててはいけない…と乗り込んだ会津新特急リバティは待てど暮らせど車内販売がやってこない。聞いたらリバティには車内販売が無いのだそうだ。
｢帰路、酒が買えなくて哀しかった｣
これが今回山行の二番目の感想である。（感想文 記.小松）
◇コースタイム 道の駅番屋発10:12～戸坪沢の橋10:28～左又出合い入渓点10:45～1080m二又12:15～登山道1240m付近12:54～荒海山山頂14:09～詰め上げ地点デポ地15:07～左又出合い16:10～国道16:31～道の駅番屋着16:50
◇地形図 「湯ノ花温泉」「荒海山」