西丹沢
小川谷廊下
2017年９月9日
メンバー 小松丈輔
18歳で沢登りを始めて、今年51歳。初めて小川谷廊下を遡行しました。正直言いましてかなり楽しかったです。理想的なゴルジュの渓感は素晴らしく、アクアステルスと相性バッチリの岩質で、ネットに溢れる情報通りにほとんどがクイクイ登れます。言う事無しです。２ヶ所、高度感があってちょっと怖かったのは（何番目の滝だったか忘れましたが）左岸から小さく巻いて滝上に降りる所と石棚２段２０ｍをセオリー通り左リッジを登って巻く所。全体的にルートは人それぞれ好きに取れそうで、「泳がないと遡行不可」みたいな所は無く、遡行の自由度も高いと思いました。人気があるのも頷けます。
しかし、ホラの貝ゴルジュに行った時にも感じたのですが、一抹の微妙な後ろめたさをまた感じてしまいました。
・・・・・・・・・・（2015年8月.記↓）・・・・・・・・・
沢の一部を切り取って、そこに課題を見出しクリアする…これも沢登りと言ってしまっていいのかどうか、どうにも答えが出せないでいる。誰かに申し訳ない気持ちになってしまうのだ（誰に？山の神様に？）。岩登りにおけるボルダリング。沢登りにおけるゴルジュ突破。「どっちも楽しめばいいじゃん」という声も聞こえるが、そうそう簡単に割り切って遊べない自分がいる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
沢の一部を切り取って「楽しいルート」としてある小川谷廊下…。人気のルートだというので、数パーティの遡行者と会うだろうなーと覚悟して（楽しみにして）来たけれど、結局最初から最後まで今日は全く誰とも出会いませんでした。今日はボクなりにキッチリと小川谷廊下と向き合って遡行できた感じです。これは沢の神様からのプレゼントだ…そう信じて、これからもいろんな矛盾を抱えつつも、あれこれ考えながら沢登りを楽しんでいこう…帰路、そんなふうに今回の山行をまとめてみた。
新松田駅前の「箱根そば」にビールが置いてあるのを発見し、安くお手軽に一杯飲んで、お家に帰った。（感想文 記.小松）
◇コースタイム 玄倉バス停発8:20～ヤヒチ沢橋9:16～穴ノ平橋手前下降点10:02～小川谷出合10:15～二又10:48～噂の大岩11:46～大コバ沢12:15～2段20ｍ大滝12:25～東沢出合13:54～仕事道14:00～穴ノ平橋14:50～玄倉バス停16:11
◇地形図 「中川」