丹沢
主脈・主稜縦走（中退）
２０１６年２月６日～７日
松井利春、Ｋ・Ｎ、西嶋敏也
ボクの中で丹沢のイメージはあまり良くない。丹沢の山々について詳しいわけではないが、なぜか、若い頃からイメージが良くないのである。奥多摩よりあか抜けていて明るいが、なぜか奥多摩の方が好きだ。
沢登りでは何回か訪れているそんな丹沢ではあるが、今回は、そんな丹沢をもう少し知ろうという事で、企てた旅なのである。
本厚木に集まり、宮が瀬湖行きの神奈中バスで三叉路に向かう。ぎゅうぎゅうだったバスも三叉路に着く頃はガラガラである。
三叉路の登山口から登り始めるが雪のかけらも見当たらず、しばらくはただのハイキングだ。
高畑山付近から雪が出始める。歩みを進める毎に雪が多くなってくる。
今回は長い歩きなので時間ばかり気になる。
金冷シを過ぎた頃のコースタイムは予定通りだったが、本間ノ頭（東峰）を越える頃から自分の中の計画から大分遅れていた。この頃からうっすら「蛭ヶ岳山荘は無理かも・・・」と考えだしていた。
円山木ノ頭（中峰）を越え、太礼ノ頭（西峰）を越える頃には心の気力も無くなり、時間的に蛭ヶ岳山荘は諦め、本日の最終目標をみやま山荘に変更した。
みやま山荘は予約なしでもギリギリ泊めてもらえた（感謝）。美味しいご飯を頂き、美味しい酒を飲み、大声で若い娘と楽しく話し、「うるさい」と怒られて、消灯時間に眠りにつく。我が家より暖かい部屋で眠れる。山登りってこんなんで良いのか？なにか勘違いしていないか？自問自答しながら深い眠りにつくのである。糸のような月がきれいだった。
お月さまが眠るよりも先に床について 明日の太陽を夢見心地で待っている
あの山をこえたらと幾度も思ったけれど どうしても未だにあきらめがつきません
目に見えないものばかり追いかけて夢の中に辿り着いたいまだってこうして頷いて
いつまでもありがとう優しい人 私もあなたと同じように生きていきます
みやま山荘で泊まる事でボクの中の丹沢の旅は終わった。早く下界に降りて酒を飲みたかった。鍋割山荘の鍋焼きうどんを食べに行こうという意見があり、鍋割山荘に寄る。鍋焼きうどん１０００円・・・・。受付の女の子が美人でしたぁ！
その後、西川林道を経て、大倉バス停に着く。山の方に一礼し「さらば丹沢」と呟いた。天ざるが無性に喰いたかった。 （記：西嶋敏也）
◆タイム ６日 三叉路バス停8：40－登山口9：00－高畑山10：31－本間ノ頭（東峰）13：11－円山木ノ頭（中峰）13：54－みやま山荘15：52 ７日 みやま山荘7：40－塔ノ岳8：55－鍋割山10：22－西川林道終点12：19－大倉バス停13：55
◆地形図 「青野原」「大山」「中川」（「秦野」）
教科書体部分：朝倉さや「River Boat Song」ft.GOMESS一部