丹沢・小川谷廊下
2014年8月23日
メンバー：
松江(CL)、米本（記）
泣く子も黙るくらい有名な小川谷。この初級者向けの沢に一度は行ってみたかった。アプローチが容易、泳ぎたっぷり、遡行距離および時間がリーズナブル。そしてなによりも、ここに来たことがないなんて沢ヤとしてモグリっぽくて・・・
残念ながら前日までの猛暑とはガラッと気候が変わってかなり涼しく、ガンガン泳ぐ気分にはなれなかったが、初級者向けとはいいながら登り方によっては激ムズになるのが印象的だった。
松江さんは沢登りを始めて間もない約○十年前に来たことがあるとのこと、久しぶりにご一緒させていただく。圏央道が八王子JCTから東名までつながったおかげで、丹沢方面は我が家からも一気に身近になった。
集合場所の新松田駅から車で玄倉川のゲートに向かい、20台くらいは停められそうな広場に駐車。しばらくしたら20人弱の集団が来たが、どうやら沢歩きの体験企画のようだった。
駐車場から下流方面に少し歩き、立間大橋を渡って小川谷沿いの林道を登っていく。この時期は車は林道に入れないので、橋付近の路肩に無理やり何台か停めてあった。
穴ノ平橋の少し下のケルンから支流に下り、何基もある堰堤にくっついているはしごを下って小川谷出合へ。いつかはこのはしごも壊れるのだろうが、今日がその日じゃないように・・・と強く願った。
細かいことはそこらじゅうにたくさんある記録に任せるとして、今回の遡行を振り返ると・・・
直登したところは一か所をのぞいて残置を使うことなく登れた。どうにもならなかったのは、左をトイ状に流れる滝の右壁の直登。上から確保してもらいながらだったが、途中で詰まってしまい、最後はほとんど引きずり上げてもらった。ここだけは残置を使っても登れなかった。あぁ情けない。
また、どこだか忘れたが、数段の3mくらいの滝を左岸から巻くところが怖かった。20m滝の上部の巻きの方が気分的にはラクだった。
全体的にゴム底のフリクションはよく効き、大岩のゴボウ登りも難なくクリアできた。とくにナメエリアは快適で、突っ張りもとてもラクにできた。
壊れた堰堤を、まるでスノーブリッジをくぐるかのように抜けるとガラッと沢が開け、ここで昼休憩。ついつい話し込んでしまった。そしてそこからすぐの、もうひとつの堰堤を越えて遡行終了。遡行中はずっと曇っていたのが、終了点に着いたとたんに晴れた。
左の山にある仕事道へ抜けるポイントを探す。そして間もなく、小さいケルンの近くにある踏み跡を発見し、そこから斜面を適当に5分ほど登ると明瞭な仕事道に出合った。
仕事道はところどころで崩壊していたが問題なく歩け、要所にはなにかしらの目印があった。
懸案だったヒルとの遭遇もなく、無事に駐車場に戻り、帰りは中川温泉に寄る。今度は露天風呂で長々と話し込んだのち、ここで解散となった。
眼下の川では子供たちが水泳し、キャンプ場ではテントがたくさん張られていた。
タイム：
8:52 玄倉ゲート駐車場
9:02 立間大橋
9:40 穴ノ平橋
10:00 小川谷出合
11:00 大岩 11:12
11:27 大コバ沢出合
11:30 20m滝
12:12 デッチ沢出合
12:45 壊れた堰堤 13:20
13:31 終了点の堰堤
13:35 仕事道出合
15:00 立間大橋
15:11 玄倉ゲート駐車場
地形図：中川