奥秩父

中津川大若沢

2014年７月８日

小松丈輔・ＫＮ

 

不安定な天気が続き、おまけに台風が向かってきているということで、室谷川遠征を諦め、井戸沢も取り止め、大若沢を歩くことに相成った。最後まで「沢登りに行く」ことに付き合ってくれたＫＮさん、毎度どうもありがとう。

出合いの橋で支度をし、「学習の森」を過ぎて遊歩道を少し歩き入渓する。遊歩道は沢に沿って付かず離れず続いているが、大水の影響かかなり荒れている。最初の滝が現れたとこから遡行開始。勘兵衛滝４ｍは左を直登。次の６ｍ滝は逆層を嫌って右岸を巻いた。続く７ｍ滝は両岸壁高く、その間を割って水を落としていて見応えがある。高巻きはかなりのアルバイトになりそうで、直登のラインを探ると水流左に残置リュリンゲが見える。ザイルを出して残置に支点を取って上に抜ける。今日は水量が多いようで、水流の中のスタンスを探り当てるのがポイントだった。ここを抜けると金山沢出合い。出合いの滝に続く12ｍ樋状滝はセオリー通り左壁のカンテを登ってから立木に絡み、斜面をトラバースして最後は懸垂で降りた。沢はしばらくゴルジュ状。少し道を拾って距離を稼ぎ、適当な斜面から沢に戻ると黒いナメ。左岸に開けた「小屋跡」を過ぎ、３～４ｍの小滝を越えていくと、見応えのある「魚止滝」10m。右壁が登れそうで取り付いてみる。傾斜が緩く切り替わる部分でホールド・スタンス乏しくなり、若干冷や汗を滲ませながらも上に抜けられた。長滑沢は滝上すぐそこに穏やかに出合っていた。辺りの苔生した渓相を眺めながらお昼ごはん。「初級の沢にしては登攀的だったね～」「水量多かったしね」…と感想会。

下山は長滑沢出合いに降りてきている遊歩道を使う。昨年の台風の影響か、道はかなり荒れており、所々にある木道、木橋は歩けないほど傾いている。それでも見失うことなくクルマを駐めた出合いの橋まで１時間ちょいで着いてしまった。

時間もまだ早いので、大滝温泉にゆっくり浸かり、まだ陽の高いうちに西武秩父駅にてＫＮさんとお別れとなった。（記.小松）

 

◇コースタイム

中津川林道・大若沢出合駐車10:04－820ｍ付近より入渓10:22－勘兵衛ノ滝10:46－金山沢出合11:24－トイ状12ｍ滝11:55－造林小屋跡12:27－直滝８ｍ13:15－長滑沢出合13:25～13:52－遊歩道下山－中津川林道駐車地点15:01

◇地形図　　中津

 

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　戻る