四万川日向見沢遡行（中退）
５月１８日（土）１９（日）
西嶋敏也 下野善令 満田裕美
週末のお天気ビミョウに悪かったのに、四万温泉のバス停に降り立った時は
真っ青な空、絶好の沢日和でした。
９時５分から歩き始め、摩耶の滝入り口に着いたのは１０時３５分、その先
は細い山道が沢沿いに続いていて、二つ目の枝沢を越えてから入渓した。
沢支度を整えて１１時２０分遡行開始したけれど、下野さんの具合があまり
良くないらしくてここまで来るのにも３〜４回休みながらのスローペースでした。
沢は穏やか、森は綺麗、ときおり苔むした川原、石積みの沢道、廃線のレール、
丸い炭焼き釜の跡、かつてこの沢が山人の生活を支えた豊かで深い森だった
ことに想いを馳せて、４メートル滝のほとりでお昼にしました（１２時１０分）。
左岸よりコシキウラノ沢が入り（１時）ゴーロと小滝の続く穏やかな沢を暫らく遡
行しましたが、無理はしないことにして２時３０分にテンバ設営しました。
私は岩魚つりがしたかったので、下野さんからもらった竿で初挑戦したのですが
滑って竿の先を折ってしまい敢え無く敗退。あとはひたすら、肝硬変予備軍との
宴会突入。しかし、先週の母の日のプレゼントが息子も娘も酒‘＠だったことを
思えばお友達になる日も近いと思いました。
翌朝、目覚めたら晴天でびっくり、沢の神様は私には優しいらしい。急ぐことも
ないので、今度は西嶋さんから竿を借りて再挑戦、今度壊したら釣りはさせな
いと言われながらなんと最後で釣れました〜、,うれしかった〜、大喜び〜。
フナと言われようが、20センチないと岩魚と言わなかろうと、俺だったら恥ずかしく
て言えないといわれようが、文句あるか、5センチで・・・・・
ということで、出発は10時10分、摩耶の滝見物に来ていたオネイサンの足にヒルに
なって吸い付きたいとか変態発言をしながら四万温泉バス停に1時30分に着き
ました。
日向見沢の夜の森
風がささやき 緑がしたたり
しずけさと闇がまじりあう
深い深い森の奥に
失った夢とかえらぬ人が
ひそかに静かに眠っているなら
木霊 水霊 風霊たちの
森のすべての精霊たちも
棲かが棲かで潜めるように
みたまがみたまで生きずくように
おぼろの月に祈りをこめて
ひそかに静かに眠るのだろう
記 満田裕美