二口山塊
穴戸沢エシコ沢
２０１２年１０月８日
高貫朋子、Ｎ・Ｋ、満田裕美、西嶋敏也、ゲスト２名
池の水が鏡みたいに空の蒼の色を真似ている
公園に住む水鳥がそれに命を与える
光と影と表と裏 矛盾もなく寄り添ってるよ
私達がこんな風であれたら
誰かを通して 何かを通して 想いは繋がっていくのでしょう
遠くにいるあなたに 今言えるのはそれだけ
サリューの「to U」が聞こえてきそうな渓だ。
穴戸沢林道に新しくできたゲートを抜けて地図を確認しながらエシコ沢の出合に立つ。今日は気持ちよく晴れている。その空の蒼が何故か悲しい。
この渓の遡行は２つの堰堤を越えるところから始まる。堰堤を越えた途端、渓はすばらしい風景を展開してくれる。この二口周辺特有のナメを中心とした穏やかな渓だ。行程の中に所々フレーバーで味付けしたように登れる滝が幾つか出てきて遡行を飽きさせない。
二俣までは思ったより早く着いて、左俣の大滝を見に行った。当初の計画はこの大滝を巻いて林道に出る予定だったが、巻が悪そうなので、あっさり諦めて右俣を遡行することにした。
右俣では標高６７０m付近の三俣状で一番左の流れに入る。林道を帰るのに一番近い沢筋だ。
林道と沢が交わる所は「土管」だったので興ざめだ。でも、沢全体は素晴らしいものだった。
林道に上がるとまた蒼い空から風が歌いだした。
瓦礫の街のきれいな花 健気に咲くその一輪を
「枯らす事なく育てていける」と誰が言い切れる？
それでもこの小さな祈りを 空に向けて放ってみようよ
風船のように 色とりどりの祈り
（記：西嶋敏也）
◆タイム ゲート8：50−入渓９：40−左俣大滝10：45〜10：55−右俣へ10：58−林道11：55−ゲート13：40
（時間記録：Ｎ・Ｋ）