三浦アルプス

田浦梅林〜乳頭山〜仙元山

2012年２月21日

小松丈輔（ひとり）

 

乳頭山といっても八幡平ではなく、仙元山といっても箱根ではない。三浦半島の付け根、東京湾の横須賀田浦から相模湾の逗子へ抜ける尾根道を三浦アルプスと言うのだそうだ。田浦には梅林があり、逗子といえばユーミンだ。ボク好みのハイキングができそうだなぁ…という事で、行ってみる事にした。

ＪＲ田浦駅から歩き始める。駅前には「梅林祭り」のノボリ旗が連なっていて、これを辿って行けば田浦梅林まで自動的に到着する。梅林には梅の木がたくさん植わっているわけだが、全く花が咲いていない。もう２月下旬だというのに。梅林管理事務所の人に聞いてみると、例年１月下旬から咲き始めるところが、今年はひと月半は遅れているのだそうだ。ただ、毎年決まって一番早く咲き出す木が山のてっぺんにあって、その木は八分位咲いてるよと教えてもらい観に行くと、おおー、確かにその木だけ見事に咲いていた。梅にもせっかちな性格なのがいるようである。

さて、梅林の奥からが三浦アルプスハイキングコースとなる。横横道路に架かる橋を渡ると、ようやく雰囲気は山歩きとなる。乳頭山までは15分程度の登り。展望はほとんどなく、記念写真だけ撮って、さっさと先へ進む。送電線をくぐる付近から地図にない分岐が多くなり、慎重に地形を見始める。よーく探すと木の幹に「←逗子方面」などとマジックで書いてあったりして…。ドングリ並木、観音塚を過ぎ、クリーンセンターが左手に見えてくるともう仙元山への登りだ。木々の間からチラチラと相模湾が見え始めた。山頂は「展望良し、桜の名所」という評判だ。桜にはまだ早いとしても、展望を期待して最後の登りを頑張ると…おおーっ、期待にたがわぬ好展望！眼下に相模湾が広がっている。逗子、鎌倉、江ノ島までの海岸線が一望だ。もう２ヶ月もしたら、この展望の中に満開の桜が加わるのだ。ひょっとしたら今年は梅と桜が同時期に咲くかもしれないな…そしたら今日のコースは、梅に始まり桜で終わる最高のハイキングコースになるだろう。また来るか…いや、もう来ないかな…そうだ、家族連れで来てみよう…などと、たまにはパパらしいことを考える今日のボクなのであった。

京急新逗子駅まで歩いて30分。「逗子＝ユーミン」というのは完全にボクの思い込みだったな…と少し失望しつつ、駅周辺をひやかした後、ガラガラの電車で軽くビールを飲みながら帰宅した。（記.小松）

 

◇コースタイム

ＪＲ田浦駅発９：00−田浦梅林９：40−横横道路横断橋10：00−乳頭山10：30−仙元山13：50−葉山教会14：10−京急新逗子駅14：45

 

◇     地形図　横須賀、鎌倉

 

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