丹沢
室久保沢西棚ノ沢〜鳥ノ胸山〜秋葉山（感想文）
２０１０年12月１８日〜１９日
高橋栄、下野善令、クマチ、高貫朋子、モグ、西嶋敏也
今回の忘年山の計画を決めるにあたって、会のみんなにアンケートを実施してみた。みんなに協力を頂き、大体の方向性を決めて、色々な引出しをかきあさり、今回の計画を立ててみた。
「まさか沢登りじゃないよね〜」という言葉に逆らったわけではないのだが、沢登りを絡めてみた。
当日は、希望が多かった「のんびり」に合わせ、橋本に１２：００集合。レンタカーでとりあえずは道志の湯に向かう。そこで高橋さんと待ち合わせ。高橋さんはすでに到着していて、車を道志ノ湯の先の駐車場に移動する。駐車場でそれぞれ準備をして出発。
林道を更に奥に歩き、キャンプ場の中を通りぬけ、植林の中の小さな沢を２つ越えて、３つめが西棚ノ沢だ。雑誌のガイドだと道から普通に出合まで降りられるようだが、みんなの意見を尊重しながら出合に辿りついた。
西棚ノ沢は思ったより水量が多く、道志周辺の沢の特徴である白い沢床がきれいだ。沢に入るとすぐに３ｍ程の緩い斜瀑があり、思い思いに登っていく。これを越えると川原が続く。３０分程歩くと良い幕場が現れだす、パーティー先頭の方は
「調子が出てきた〜」というがあっさりこの周辺で泊まることにする。忘年遡行なのだからこれで良いのだ。
テントを張り、薪を集め、焚き火を熾す。クマチさんが「食前酒」だといってホットワインを振舞ってくれたがそれはすでに「乾杯」の合図だったのだ。
盛大な焚き火。どんどん酒が入っていく。再び暴言。どのような話で暴言に至ったかは憶えていないが、また、みんなに嫌われてしまった。でも脳みそがパンクロックで出来ているボクは「素直」でありたいのだ。それでも夜遅くまで呑んで、シュラフにもぐりこんだ。月がきれいな寒い夜。
翌日は朝、暗いうちから話し声がしていたが、ボクは６：３０まで横になっていた。テントから出ると、すでにみんなお茶を飲んでいて、朝食まで作り出していた。この人達は「のんびり」することが出来ないのだろうか？朝の焚き火にあたりながらお茶をゆっくり飲みたかったが、どんどん忙しなく事が運んでいくので目が廻る。早く帰りたいのかな？
それともボクがグズなのだろうか？
「９：００出発予定」が実際は８：２５分出発。西棚ノ沢を続いて遡っていく。標高８００ｍ付近で林道が沢に近づく頃、林道に上がる。渓流シューズから「山歩き用」に足回りを準備しているとハンターが林道を軽トラックでたくさん上がってきた。自分達の安全の為に少し話をすると西棚ノ沢沿いに入っていくそうで、「あぶなかった」。ハンターに鳥ノ胸山方面に行くことを告げて恋路峠に向かって歩き出す。
１０分程林道を下っていくと恋路峠だ。艶っぽい名前だが何もない。山側のキャタピラ道を登っていく。急な登りが続いていく。ちょっとしたピークはトラバースで交わしながらどんどん登っていく。着いた所はなぜかしら南峰との鞍部に出た。ここから更にひと登りで鳥ノ胸（とんのむね）山山頂だ。これでまた百名山をゲットしたわけだ（笑い）。富士山がきれいに見える。おやつを食べたり、記念撮影をしたりしながら休憩し、秋葉山に向かう。
鳥ノ胸山山頂から急降下で秋葉山に向かう。少し穏やかになったな〜と思ったら、そこが秋葉山山頂だ。なぜだか「ヘビーローテーション」が頭の中で鳴り出した。
秋葉山山頂は伐採（？）されており、日当たりが良く、ぽかぽかだ。北西に少し下った所に秋葉神社があり、お参りをする。山頂に戻り昼食にする。振りかえれば鳥ノ胸山が確かに「お母さん」のように構えている。
昼食後は曙橋を目指し、下降する。感覚的には神社の方に下って下ってしまいそうだが、コンパスを振るって正規（？）の尾根を拾って下降を始める。こちらも結構急斜面である。２回程尾根が分岐するのでコンパスで確認しながら辿っていく。４０分程で林道に降りられた。そこからは国道を使って駐車場まで戻った。
道志の湯では一人でハイキングにきていたｼﾞｮｰさんがすでにくつろいでいた。その後は立川で反省会をしたのはいうまでもありませ〜ん。
♪誰もがみんな大事なものを抱きしめてる
人はそれぞれの価値観 幸せ 生き方がある
「他人の気持ちになって考えろ」と言われてはきたけど
想像を越えて心は理解しがたいもの♪（ミスチル：口がすべって）
（記：西嶋敏也）
＊２００９年「山の本冬号」に紹介されている「鳥ノ胸山山頂」の写真は「秋葉山山頂」の間違い。
タイム 12月18日 道志ノ湯奥駐車場13:55−西棚ノ沢出合14:25−幕場14:50 12月19日 幕場8:25−林道9:00−鳥ノ胸山南峰との鞍部10:35−山頂10:40−秋葉山11:45−集落林道12:35−道志ノ湯奥駐車場13:25
地形図 中川 大室山