丹沢
神ノ川流域 矢駄沢
２０１０年５月２日
高橋栄 ガク
達人方のご意見は中間部で林道が沢を二分し、此れさえなければ良い沢なのに・・・と。
いいえいいえチッチッ・・とんでもない、矢駄沢は好ルート、カモシカとの出会い、
美しい沢山の滝、特にブナの芽吹きの此の季節、実に好い沢登りが出来ました（当り）！
藤野駅まで高橋さんに車で迎えに来て戴き神ノ川ヒュッテへ。
本日の核心、ビールを（やっこ用の豆腐も）河原で冷やし、さっさかオンボロテントを
立て即出発。ヒュッテから林道を１５分ぐらい歩くと入渓点、出だしの堰堤４つ程を
さらりと巻いて降り立つと、つぎつぎと滝が続く爽やかな一日の始まり〜。
左右の涸沢を確認すると２つの大滝が現れる、まばゆい新緑と最高の天気、光を浴びて水が煌めいている。さらにゴルジュの中を進みゴーロ歩きになるころ此方をじ〜っと眺めている熱きカモシカの視線に気がつく、ヒルには会いたくないがカモシカとの出会いは微笑ましくなる。大笄沢（おおこうげさわ）と出会う二股でのんびりランチタイム、ぽかぽかと日差しが心地よい、頭上にトウゴクミツバツツジ、コイワザクラの花が咲いている、これからはシロヤシオの最盛期を迎えるのだろう。綺麗なゴルジュ帯を抜けると予想外の雪渓が現れる、水量が多く感じたのは此れが元なのだろうか。ルンゼの中の雪渓は歩きづらく早いとこ左の矢駄尾根に取り付きたくなるがここはじっと我慢、高橋さんの目がキラリンと光り（１１５０辺り？）尾根に向かって良し！ＯＫサインが出た、わずかな登りでぴったり予定の１２５２地点。後はのんびりブナ林を抜けて下れば本日の任務完了うっしゃ〜。明日のエビラ沢の足慣らしの予定だったが此の沢で十分満足、この時点では明日の行程がどれ程思い出に残る？遡行が待っているとは知るよしない。ヒュッテの天場は実に爽快、足りなくなればすぐビールが手に入る、焚火を囲み焼き肉を御馳走になり良く食べ良く飲み、そして明日を夢見てぐっすり眠った。
（番外） 翌日のエビラ沢も最高の天気♪余裕を持って７：３０に遡行を開始したがなんと「ど」びっくり下山も７：３０近くに・真っ暗、そう・・真っ暗でした。感無量ううっ・・達成感に酔いしれ思わず堅い握手をがっちり交わしてお互いを称え合いました。
記ガク